昔の鍼の練習
昔の鍼の修行は、厳しく入門してもすぐには、鍼をすることは出来なかったといわれています。目覚え3年、手覚え3年といい、以下の練習ができて、師匠から人体に鍼をすることが許されたという。
- 浮き物通し(押し手の練習)
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大きなタライなどに、水を満たし瓜を浮かべ、水をこぼさないように刺入する。押し手が強いと水がこぼれてしまい、弱いと鍼の刺入ができない。
押し手がしっかりとしていると安定感がある。
押し手がしっかりしていないと不安定で上下圧が強くなりすぎ瓜は沈んでしまう。
- 堅物通し(刺入の練習)
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堅い木の板に旋撚法で鍼が曲がらないように刺入する。板が堅く、鍼の種類は銀鍼で番手の小さいものほど難易度は高い。